投稿日:2015年10月12日

文楽と笑点は和装でね

2015年10月9日(金)
石川県立音楽堂 邦楽ホール

日本を代表する伝統芸能のひとつ

人形浄瑠璃「文楽」が昼・夜の二部で公演された。


【昼の部】 ◇『団子売』
       ◇『心中天網島』
       天満紙屋内の段/大和屋の段/道行名残りの橋づくし
【夜の部】 ◇『絵本太功記』
       夕顔棚の段/尼ケ崎の段
       ◇『日高川入相花王』渡し場の段


残念ながら平日日中は仕事ですので【夜の部】のみの参観とあいなった。


同じ伝統芸能の狂言はひとつの役柄をすべて一人で表現することに対して人形浄瑠璃は、物語を語る「太夫(たいふ)」、音を表現する「三味線」、1体の人形を3人で遣う「人形」、この3つ要素をひとつとした【三業】が人形浄瑠璃の魅力だ!

があまりよく知らない…ので…

5分でわかる文楽(公益財団法人 文楽協会 オフィシャルウェブサイト) を参照されたし

人形浄瑠璃 文楽 金沢公演 2015

「ベベン!」

太弦を厚めの撥(ばち)で弾く、琵琶を思わせる深い音色が響き、そこへ大夫の熱くて厚い声音がすべての聴覚をさらっていく

そして魂の宿る人形たちに、視覚さえもさらわれる…

上手(かみて)の床に座する義太夫節は、たった二人だけの別世界

人形遣いもいちいち声音に合わせてはいない。それぞれに独自の世界がある。

そしてステレオとなって圧倒的なパフォーマンスを届けてくれる。


人形浄瑠璃が能狂言と等しく大衆芸能から伝統芸能へ進化を遂げてきた理由を見せつけてくれた。


狂言でほーーんのちょっぴり発声というものをかじってはみているが、まあカラオケで、ちょっこり「うまいね~」とか「プロみたあーい」などと言われて、ニヤニヤしているくらいではあのクオリティは実現できない(あたりまえ!)


そして人形浄瑠璃の世界を事前に教えてくれる

文楽のチラシは作品だ!望遠レンズで人形の細部にまできっちりピントを合わせ背景をしっとりとぼかし、まるで人形が生きているかのような描写は、物語の情景や人形の感情まで想像させてくれる。

細部に拘ったチラシを見ると「観てほしい!」という想いが 伝わる。

人形浄瑠璃 文楽座 床やんず

そして翌日

2015年10月10日(土)
本多の森ホール(金沢市石引4-17-1)

テレビ金沢開局25周年記念

「笑点」公開収録

来年には50周年を迎える「笑点」

地上波大衆芸能の横綱的存在である「笑点」を知らぬものはいるまいが

生で参観するのは初めてだ

しかも今回は公開収録ということで事前に拝観募集が行われ、応募総数12,000名ほどの応募の内、当選者約1800名に選ばれた!!…かたに連れってってもらった!笑


開場までに少々時間があったので、本多の森ホールの横にある石川護国神社へ参拝

文楽では時間の都合上どうしても、着物では行けなかったが今回はひっさしぶりに…

石川護国神社とおっとこ前

半襟付のTシャツの上に綿の浴衣。この浴衣は普段寝間着代わりに使っているもの

そして小橋お多福の女将より頂戴した緑の無地のお着物と京都つかさ工房さんの銀花仙のちょっと珍しい染め織を二枚重ね着に、その上にゴールデンムガの羽織

角帯は骨董展で入手した琉球かすりをスタンダードな貝ノ口で結び目を前に

そしてブレスレットを少し加工して羽織紐代わりにしてみました。

江戸時代には帯の結び目を前に持ってくる風習もありましたが

現代では車も運転しますし、今回は何といっても笑点の収録です!

座るがメインのイベントには結び目は前でしょう!!

まあ…重ね着にすることで

江戸風なんて言い張ってますが…

もらった笑点お菓子のパッケージ

さてさて

笑点です!

今回は平成27年11月8日と15日の2回の放送分の収録です。

三遊亭愛楽さんが進行やセット変更の際の間をつないでいましたが、終始笑いが絶えることはなく、観客を巻き込んで大変楽しませてくれました。

そして笑点といえばオープニングの歌丸師匠が観客に交じって芸人さんを紹介するシーンですが

まあ勝手な憶測ですが、歌丸師匠が座る場所はてっきり中央列の中央付近だとばっかり思っていましたが

テレビ画面向かって右側の最前列から10列付近!

おっとこ前が座っていたのはテレビ画面向かって右側の最前列から3列目!

そう…ほぼ真後ろくらい…

そして目の前の舞台上には確認用のテレビモニタ

しまった!…なのか

やった!…なのか

笑点のオープニングで歌丸師匠を中央に会場全体が拍手しているシーンで

はっきりと映ってしまいました…

まあ、すぐさま歌丸師匠にズームアップして、前後左右の数名の観客しか映らなくなってしまう、ほんの数秒もないくらいだと思う。

そして今回は放送されませんが来場者サービスとして林家たい平師匠と三遊亭小遊三師匠が落語を披露してくれた

そして放送用の収録

アンガールズとビッグスモールンのコントに引き続き


大喜利の時間です

笑点 大喜利セット金沢バージョン

テレビ金沢開局25周年記念版 大喜利セット 金沢名所バージョン2015 左から石川門、鼓門、ことじ灯篭

子供のころからテレビで何気に観ていた

笑点の大喜利

来年50年を迎えるにあたって大喜利は立派な伝統文化ですよ

人形浄瑠璃「文楽」も原点は庶民に育まれた町人の文化であった。大喜利も元は寄席の余興が原点

舞台であれテレビであれ長く続けば

伝統ですな。


俗なもの末極まれば雅かな


お後がよろしいようで…byおっとこまえ


着物で金沢市中をブラつく折は

小橋お多福に寄って蕎麦三昧後

なにかにフケる…

小橋お多福二階

女将さん、たまにしかいかないけど、いつもありがとね!

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