百四十年のあしあと
百四十年の歴史を刻み続けた神門は、みぞれ交じりの初冬を迎えつつも、お天道様が微笑んでくれたのか、晴れおっとこ前の群れに遭遇したのか、朝方の雨も嘘のように小春日和に恵まれました。
今回から木刀を使った「形仕合」の相棒が変わり、養浩館道場での本稽古もさることながら、野々市武道館においても、お互い仕事の合間を縫って稽古に励みました。
今にも人を切り捨てそうな眼光鋭い彼が新相棒。木刀と木刀を打ち合ったあと互いに振りかぶろうとしている瞬間なのだが、中央の日章旗がいい感じだったので画像を載せてみました。
今年で九回目となります「国指定重要文化財の尾山神社神門」下で行われる尾山神社への居合演武奉納も、好天が幸いしたのか、演武前から多くの参拝者や観光客…中には居合を見に来てくださった方も。
当サイトの呼びかけでお運びくださった方がいらっしゃいましたら、心より御礼申し上げます。
大変多くの方に見守られながら奉納させていただくことができました。
ありがとうございます。
本来なら多くの人に見られることを苦にもしない…むしろ気合が入りまくるおっとこ前なのですが、最初っから頭に木刀の一太刀を受けてしまいました。気づいている人も多かったみたいですが、相当辛抱していました…
そんなこんなで、無事奉納も終了したかと思いきや、新聞社さんの撮影用にもう一度形仕合をするよう師匠より承ったのですが、アンコールと勘違いしました(笑)
まあそのおかげで、頭に木刀の一太刀を受けてしまった失敗は返上できたかもしれませんが、翌日の新聞には形仕合とは全く関係ない写真が…
嬉しいやら…なんだかな~やら…。
しかし11月の奉納では3年連続で新聞に載せていただき感謝です。白い髪が目立つのかなぁ…「稲妻」という業で、血を振り払う想定のワンショット。左奥は今までの形仕合の相棒、「岩波」という業で、突き刺した目前の敵を横へ転ばせる想定。
そして今回奉納するにあたり心に決めていたこと…
「国指定重要文化財の神門を後世に守り伝えるための神門保持奉賛金」
ほんのちょっぴりだけど協力
尾山神社公式サイトでの告知はなされていませんが、尾山神社境内には神門保持奉賛金協力の看板が。
ほんの一口だけの協力ですが、神門保持奉賛記念として金沢切り絵の絵葉書を一枚頂戴しました。
北陸新幹線が開業し、金沢も異国の観光客が増加しグローバル化が進んでいる中、文明開化とも呼ばれた時代…百四十年前の金沢に和漢洋折衷の神門に宿されたギヤマンの御神灯は、神門建設に尽力された当時の志士たちが思い描いた、明るい未来の日本の姿を鑑みているようにさえ思えるが、居合演武を奉納し続けることで、グローバルな中にも日本の誇りと魂は忘れてはならないと強く思い願う。
焼酎とズブロッカで晩酌もグローバルな by おっとこまえ