投稿日:2016年1月16日

素人の狂言発表会

毎年恒例、萬狂言金沢の「狂言を楽しむ会」が石川県立能楽堂で開催されます。

平成28年2月14日(日)

午後一時半開演

狂言教室の生徒さんたちによる狂言発表会は、日々プロとして活躍されている狂言師の協力で、年に一度シテ(主役)として石川県立能楽堂の舞台に立てる唯一の機会です。

入場無料!!

…ですので観光客は勿論、狂言に馴染みのない方でもお気軽にお楽しみいただけます。

今回は若手狂言師三名による狂言小舞三曲と、萬狂言金沢代表の能村祐丞師が番外狂言小舞として名取川を披露します。

狂言を楽しむ会 番組表 平成28年度 萬狂言金沢


狂言 魚説法うおぜっぽう


新発意:生徒さん
施主:炭哲男
後見:炭光太郎


◇あらすじ
ある男が親を供養するお堂を建てたので、法事を頼みにお寺へ行きますが、住持(りっぱなお坊さん)は出かけていて、新発意(修行を始めたばかりの若いお坊さん)が留守番をしていました。男に頼まれると、まだお経も覚えていない新発意は、お礼がほしいと思い、昔、海の近くに住んでいたので魚の名を並べて説法をします。タジャレがたくさん入った楽しい狂言です。

◇曲趣
本来シテ役は、説経本来の意味と鯛や鮑、鮒や飛魚など魚の名による洒落の両義をしっかりきかせる技術が要求されるが、今回はいくつの魚が登場するでしょうか。


狂言 二人袴ふたりばかま


聟:生徒さん
親:能村祐丞
太郎冠者:木谷亮介
舅:清水宗治
後見:山田譲二


◇あらすじ
息子(シテ)は、一人でいくのは恥ずかしいからと、父親に聟入りについてきてくれるように頼み、袴まで父にはかせてもらう。舅の家に着くと、息子は門前で待っていてくれるよう父に念を押し、舅と対面する。父親が外にいることを知った舅は、太郎冠者によびにいかせようとするが、それを制して息子がよびにいく。しかし袴が一枚しかないので、父は舅に会うことができない。仕方がないので父は息子の袴をはいて、中へ入っていく。息子の姿がみえなくなったと騒がれた父はあわててとって返し、再び息子に袴をはかせて中へ入らせる。これをくり返すうち、とうとう二人揃ってきてほしいといわれ、二人で袴をとりあううちに、袴が裂けてしまう(和泉流では父が袴を裂くことを思いつく)。各々裂けた袴を前だけにあててごまかし、中へ入る。二人は後ろをみられないように注意しているが、盃事となり舞を所望されてしまう。舅と太郎冠者の目をなんとかそらしながら舞うが、舅とともに三人揃って舞ううちに、太郎冠者に見つかり、親子は恥ずかしさのあまり逃げだす。

◇曲趣
聟入りの失敗を描いた狂言は多いが、なかでも本曲の聟の無邪気さ、幼稚さは際立つ。しかし聟の愚かさを笑おうとしているのではなく、経験不足の若者がそれゆえに引き起こしてしまう失敗を、あたたかくみつめる視線が感じられる。困りながらも、ついあれこれと世話を焼いてしまう父親の態度や、失敗を見つけてもとがめ立てせず、かえって気をつかう舅など、ほのぼのとした人間像が描かれ、明るい笑いを誘う作品である。なかで舞われるのは三段ノ舞で、一段目と一段目は聟が、三段目は聟・父親・舅の三人か相舞で舞う。祝言性が高く、聟人りの場面にふさわしい舞である。また難子を用いず、『盃」『土車」「雪山』などの小舞を舞う場合もある。親子が後ろをみせないように苦心しながら舞うのが見どころ。


狂言 膏薬煉こうやくねり


上方の膏薬煉:生徒さん
鎌倉の膏薬煉:生徒さん
後見:炭哲男


◇あらすじ
名人を自認している鎌倉の膏薬煉と上方の膏薬煉(シテ)が、相手と膏薬の吸い比べをしようと国を出、途中で出会う。まず二人は、 白分の膏薬の系図を自慢しあう。鎌倉は、はるかに走り去った名馬生食を膏薬で吸い寄せたので、馬吸膏薬という名を賜わったと語り、上方は、大きな庭石を膏薬で吸い寄せて運んだので石吸膏薬という名を賜わったと語る。つぎに薬種を比べあい、鎌倉は、石のはらわたや木になる蛤などをあげ、上方は、空を飛ぶ泥亀、雪の黒焼きなどをあげる。最後は吸い比べになり、お互いに膏薬を鼻につけ、吸い寄せたり、吸い戻されたり、さらにねじ引・しゃくり引とエスカレートの末、上方が勝つ。

◇曲趣
前半は膏薬の系図と薬種比ぺが中心になるが、両方とも奇想天外な法螺話で、滑稽。後半は、膏薬を塗った短冊形の紙の端を鼻につけて垂らし、吸い比べをする動きが中心になる。一方か身体を後ろへ引いたり、ねじったりすると、相手もそれにあわせて動く。大げさな動きが笑いを誘う。


狂言 朝比奈あさひな


閻魔:生徒さん
朝比奈:若生敏郎
後見:鍋島憲
大鼓:飯島六之佐
小鼓:住駒俊介
太鼓:麦屋暁夫
笛:江野泉
地謡:能村祐丞、炭哲男、荒井亮吉、清水宗治、山田譲二


◇あらすじ
六道の辻に閻魔王があらわれ、亡者を待ちうけている。最近は人間が利ロになって地獄へ落ちるものが少なくなった。閻魔みずからが亡者を地獄へ追い落としてやろう、というのである。やってきたのが一人の武者。ただちに閻魔はその武者に責めかかり、地獄へ連れていこうとするが動ずる気配がない。名前をきけば朝比奈三郎義秀だと名のる。和田合戦の勇者である。ここであきらめては閻魔の名折れ、なおも責めかかるが、結局歯が立たない。閻魔王は負けを認め、朝比奈に和田合戦の様子を語らせる。朝比奈は身ぶりをまじえて戦のありさまを語り、 ついには閻魔を道案内に立てて極楽へとむかていく。

◇曲趣
暦史上の有名人物を登場させる数少ない例のひとつ 七つ道具を背負い、太い竹を杖にした朝比奈の武者ぶりが凛々しく、語りも勇壮。 それに対し、閻魔の権威はすっかり無視され、 徹底した逆転のおかしさが描きだされる。

狂言ハンドブック (第3版 小林責:監修 油谷光雄:編)より引用


月に数時間の稽古を一年間、コツコツと積み上げてきた成果を披露します。是非ともお運び頂き、お気を楽にご笑覧頂ければと思います。

昨年は柿山伏で初舞台に出させていただいたおっとこ前ですが今回は仔細あって出演は叶いません。が、撮影係として楽屋や観覧席をウロウロしていると思います。

不明なことがございましたら、何なりとお声をお掛け下さい。

撮影係でも目立とうとしている by おっとこまえ

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