猿の尻笑い
前日は野生の猿たちにかまってもらった。その翌日猿たちの人形に思いをつのらせ。振り返ると東北旅からもう一年過ぎ去る
うきっー!🐵
猿ネタ アゲイン
昨年の東北旅
平成二十九年六月朔日は栃木県日光市で迎えた
今や世界遺産となってしまった日光の社寺。その内の「陽明門」が、約四十年ぶりに行われた「平成の大修理」を経て、2017年3月10日に公開された。
「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿や「眠り猫」も修復され次の代へと変わった。
これは行かざるを得ない
日光の東照宮は徳川家康公が祀られた神社であることに違いはないのだが、その建物の配置を見てみるとあたかも城郭を形成しているように見えてならない。
東照宮の境内図がそれを示している
御本殿へはまず「表門」を通過しなければならない。「五重塔」がある広場の「拝観受付所」で拝観券を購入して初めて「表門」を通過できる。そこから回廊で囲まれた、御本殿や拝殿、神楽殿などの主要な社殿に到達するための「陽明門」。さらに透塀で囲まれた御本殿と拝殿に到達するための「唐門」さらにさらに、奥宮に到達するための「坂下門」合わせて四門も存在する。
「五重塔」のある広場への鳥居下の石段部分(またはその広場)は「千人枡形」と呼ばれている。また、「表門」から「陽明門」への参道はクランク(これが枡形とばかり思っていた)になっていて、その間に日光奉行配下の見張り番所であった「内番所」(現在では授与所)がある。
築城でもしたのかな?と思ってしまう。家康公は神になっても一国一城の主なのだな。
そして、おついたち
ということもあってか、野鳥カウンターがないと数えきれないほどの参拝者や観光客
赤い帽子の園児たちと黄色い帽子の小学生たちの群衆
旗頭を先頭に勝手に動き回る養老会や異国のツアー客
そしてなぜかこういう所へ来るとマイノリティでいいと強く思う
オレは皆とは違う…
オレは皆とは違うんだ
と言い聞かせながら少し控えめに東照宮の参道中央をふらふら進むと陽明門に辿り着く前に「神厩舎」が左手に見えてくる。
日光の東照宮にある建築物の中で唯一この神厩舎だけが着色の無い素木の造りになっている。家光公が東照宮を造り替える以前は皆、素木の造りになっていたのだろうか…。素木の神厩舎に真新しくなった猿の彫刻たち。
そして、猿の彫刻は「見ざる、言わざる、聞かざる」だけではなかったことに今更ながら気付く笑
しかも全八話の人生物語になっていて、正面に五枚、右側面に三枚の計八枚で一番左から物語が展開していく。
それならば全バージョン画像に収めよう!
って
最後の一枚を忘れる…
そして陽明門
高さ11メートル程の楼門で、初層(随神が置かれ、人が通る一階部分)に屋根がなく、上層(二階部分)に高欄付きの縁をめぐらしている。その高欄部分にも楽しそうな彫刻が周りを取り囲んでいる
そして
まさか眠り猫もいろんなバージョンが?!
っが!
ひと種類だった…。
真裏には未修復の雀の彫刻
さて
「陽明門」の知名度と人気が他を圧倒していることはよく理解できるが、この「陽明門」を通過して目前に現れる「唐門」に少し心を奪われた。
少しだよ。
「陽明門」に比べるとさほど大きくはない
極彩色を多用していない徳川の時代を思わせる白色使いと繊細な彫刻群。うねうねとした破風の頂点にあたかも英車ジャガーのオーナメントを思わせるかのような「霊獣 恙」の像
日光東照宮
平成11年(1999年)12月「世界文化遺産」に登録。構成資産は、2社1寺に属する103棟の建築物群と周辺の景観遺跡。二荒山神社・東照宮・輪王寺 登録地域の面積は、構成資産 51ヘクタール。それを保護する緩衝地帯373ヘクタール
東照宮 神社というより 観光地 byおっとこまえ
東照宮のすぐお隣に二荒山神社が鎮座する
東照宮は1617年東照大権現として創建され1645年に現在の東照宮と称した。が二荒山神社はそれから遡ること約900年前の神護景雲元年(767年)に本社が創建され、東照宮が創建されるまでは、修験道の霊場として崇敬されてきた。
こちらは一転して朱塗りの社殿
二荒山神社
主祭神:二荒山大神(大己貴命、田心姫命、味耜高彦根命の総称)
数か月後
猿の彫刻の出来栄えについての批判が出ていることに思うことがあった。
勝手な想像だが、修復を手掛ける職人さんは、名誉心と恐怖心との狭間で多少なりと葛藤があったのではなかろうか。
昭和27年3月以来65年前の修復時に比べると、現代は手軽に素早く情報伝達ができる時代になっただけでなく、個々の価値観が一致したときの異常なまでに素速い群集化は恐怖にさえ感じる
それに正確さが比例していればよいのだが…。
確証のない個々の主観が負の方向で群集化したら、正しいことも誤りになってしまう気がしてならない。
猿の目が大きいとか、下手くそとか、厚塗りとか…
類人猿が更に言葉や知恵をつけて現代人に進化したのであれば、小さなことに文句をつけないで、寛大に受け入れればよいのでは。と思うのは私だけではないはずだ。うきー🐵
まさに猿の尻笑い
御朱印の待ち札で「壱」を預かった。
NO1
ニヤリ
ああ、今日も恙無い by おっとこまえ