たかみむすひ
麗らかな春とはいえ花冷えの多かった平成末の桜は、寒暖差のお陰で少し長く楽しめたような気がする。そして今年も朝桜を楽しむ雀たちが蜜を吸おうと啄んだ花びらを芝一面に舞い降らせ、「桜を真下から見てみなよ…上を向きなよ…」と言わんばかりに花むしろをこさえている。
はらりはらりと自然に降りる一片の花びらと同時に、雀のおかげで花冠ごとクルクル回り降りる桜の風景が好きで、今春も野々市市郊外にある高皇産霊神社を訪ねた。
十年程前にこの近辺で生活していたことがあり、その時は氏神様として朔日にお参りをしていた。
ある時、体調の優れない時期が続いたときに鳥居をくぐりため息のように深く呼吸をすると、脳天から何かがすーっと抜け出したかのように身体が軽くなったことがあった。それから訪れるたびに心身が疲労しているときなど、決して何かが解決するわけではないのに、深呼吸すると何かしら正のスイッチが入るような救われたような感覚になった。
私にとって癒しの地であり端倪すべからざる地なのだ。
そして桜を見上げると平和の有難みを感じる。
振り返れば長いデフレと大きな災害が多かった平成年間だったが、なにより戦争が無かったことが良かった。戦後70年で戦争をしていないのは8カ国だけで先進国では日本くらいではなかろうか。
私は日本に生まれてよかったと心からそう思う。政権がどの党だろうと心から応援するぞ!令和になっても税金持ってけ!くぅーっ!
そして来年も桜を見上げたい!
平成さんありがとう
高皇産霊神社
石川県野々市市押野1-2
御祭神
・高皇産霊尊
・国常立尊
・天照大神
さもこそは 春はさくらの色ならめ うつりやすくもゆく月日かな
藤原実氏
令和さん、麗らかな春のように穏やかな日々が続きますように by おっとこまえ