幻想くるひ
近所の桜が実桜だとは知らなかった。
染井吉野よりも少し遅れて開花し、小ぶりだったのであまり意識していなかったが、半熟気味に実ったサクランボをついばむ鳥やカメムシを眺めていると熟す前になくなるのでは!っと思いチェリーウォッカにできないものかと居ても立ってもいられない。
そう、何でもかんでもお酒を連想してしまう癖が治らない。
約20年ぶりのボウリングを平成の最後に楽しんではみたが、しんみりと昭和に浸るどころか、しっかりとお酒の妄想も止まらない。
以前はコーラに見えたはずの目の前に並ぶ10ピンが、なぜだか酒瓶に見えてしかたがない。ストライクを出したいがストレートで呑みたい。スプリットは迷惑だがスピリッツは呑みたい。ついには40点ちょうどになると「よっしゃ40度の!」と妄想酒場。低レベルなスコアに落ち込みもせずお酒を昭和を堪能した。
右利きなのになぜか左腕が筋肉痛なのは、きっとお酒を飲むとき左手を使うからに違いない。
今年10月に消費税8%から10%へ引き上げへ! なーにそんなことよりもアルコール8%程度のゆるいジャパニーズなラガービアーよりもアルコール10%を超えるアメリカンなインペリアルスタウトをガツンと飲みたい。
アメリカが中国に対して関税を25%に引き上げか! やっぱ焼酎は20度より25度だよな、米より芋で。30度でもいいぞ。
皇室に親しみ78度
内閣支持率55度
大河ドラマ「いだてん」大河史上最低の視聴率7.1度
将棋の最年少プロ、藤井聡太七度
もはや病気か幸せもんか
でもね
お酒を呑まない時でも、ちょっとした日々の出来事をお酒にこじつけてみると意外に楽しいんだよ。そして妄想が終わり次第さらりと忘れる。これ大事。
先日、皇居の売店で販売しているという長財布を頂いた。牛革に菊の御紋、書いてある文字はファスナーの「YKK」のみというシンプルで軽量の財布だが、ネットでは入手できないためかとても人気があるらしく、某フリマサイトでは倍以上の値がついていた。しかし菊の御紋をよく見ると本来は16枚あるはずの花びらが15枚しかない、16度から15度になったようで残念な気持ちになる。それならば2千円札でも入れておこう。
令和初の夏場所、初入幕の地元金沢出身の炎鵬関が本場所を盛り上げている。 彼の端正な顔立ちを見ていると、昭和の大横綱千代の富士関を思い出す。「小さな大横綱」と言われた彼は十両に上がるころは体重96キロだったという。
96度
スピリタスやん
やっぱ病気だな。そして忘れる。
酒なくて何の己が桜かな by おっとこまえ