光冠
ああわからないわからない
今日の曜日がわからない
コロナで休業してみても
毎日休みじゃわからない…
「わからない節」添田唖蝉坊より替え歌
五月に入ってからは近くの山にある公園で草バドミントンを楽しんでいる。天気が良くて風が強くない日に限定されるが、外で運動することの素晴らしさとその大切さを再発見させてもらっている。
新緑まばゆい初夏のそよ風を全身で感じながら、芝草生い茂る柔らかめの地面で駆け回ったり転んだり。草バドミントンにはコートもネットもいらない!
爽やかに楽しめれば良いのだー!
…っと、最初は思っていた。
しかしやはり、何度かやっているうちに欲が出てくる。
「コートはあったほうがいいかなあ」
「ネットがあるとなおいいかなあ」
と思い始め。
キャンプ用カラーロープを使って公式の寸法でコートを作る。角にはプラスチック製のペグを使い、ゴムハンマーで打ち付ける。地面が柔らかいのでプラペグで十分だ。スライド式のタープ用アルミポール 2本を使って、Victorバドミントンネットを括り付け、余ったカラーロープで固定させた。公式のネットの高さ(中央部も)に合わせると、タープ用アルミポールでは若干弱いが、まあいいだろう。そしてネット横に審判用のフォールディングベンチと日除け用のビーチパラソル設置で完了だ。諭吉さん一枚弱でかなり本格的にプレイできる。
新コロ感染拡大防止のため、ひと月の間休業する以前は、一日一食の夕食のみ。仕事中は座りっぱなし。休日も運動らしき運動はあまりしていなかった。ところが招かれざる新コロが発端となり、一日三食おやつ付き。天気のいい日には屋外で運動するだけでなく、毎日なにかかしら動いている。空や緑を愛でる時間が多くなり、そしてなにより仕事のストレスからも開放された。新コロは有り難くないが、人として心豊かな日々を送ることができたのも事実だ。なんとも皮肉なものだ。
5月14日、山の公園でふと見上げた空に「光冠」が見えた。それは「コロナ」とも云われるらしい。古いタブレットのカメラがゆえ、全体は撮れなかったが、お日様の周りに虹が掛かったようでとてもキレイだった。
そしてその翌日、緊急事態宣言は解除された。
新型コロナウイルスは社会生活や人間関係を汚染するもの…と言った人がいる。がしかし、それは人によって良い部分なのか悪い部分なのかはわからないが、もしかすると、社会生活や人間関係のキレイ事やたてまえ、嘘偽りなどのフィルターを取り去り、普段は見えないもう一面の大切な本質の部分を見せてくれるような気がしてならない。
ただ、表裏どの部分が見えていようと、空を見上げる…緑を眺める…
そんなココロの余裕はあってもいいと思う by おっとこまえ