投稿日:2014年9月10日

鶺鴒セキレイと帯の鳴き声

私の住処で朝から遊びまわっていたツバメたちがフッと居なくなった…と思いきやそれに変わるようにセキレイがチョコチョコ遊び始めました。

二十四節気 七十二候では今月13日から「鶺鴒鳴せきれいなく」18日からは「玄鳥去げんちょうさる」という約10日間の期間に入ります。

「鶺鴒鳴」は、セキレイの鳴き声が聞こえてくる頃。「玄鳥去」は、ツバメが南方に去っていく頃。

古代中国で考案された季節を表す期間とはいえ、日本でも確かにこのくらいの時期になると、ツバメが上空から消え、セキレイが足元を歩き出す。

特にこのあたりでよく見る「ハクセキレイ」や「セグロセキレイ」などは厳冬のロシア沿岸でも観察されるくらいで、新雪の上の足跡はきわめて可愛いのだ!っと言いますか…このセキレイはとにかく歩く(たぶん走ってる)

歩く(たぶん走ってる)…

飛べないのか?

っていうくらい歩く(たぶん走ってる)!

あるくのですよ(たぶんはしってるのですよ)

人が来ても歩いて(たぶん走って)逃げる!車が来ても歩いて(たぶん走って)逃げる!


さて…閑話なんとか…


居合仲間からこんな質問があった。

Q:「袴、洗ってるのですか?」

A:「YES!」

居合用の稽古袴は合繊なので、毎回バシバシ洗濯機で洗っています。

ただ袴にはイノチとも言うべきひだ(折り目)がありますので、年に1~2回程度アイロンをかけます。

これが神事です!

心を落ち着かせ…、在来の折り目をきちんと合わせて、合繊なので手拭などをそっと上からかけて、そっとアイロンをおく。

この折り目が合わないままアイロンをかけると、複数の筋が入ったようになり、みっともないのだ!熊の引っ掻きキズみたいになるのだ。

たかが稽古袴と侮るなかれ!

「折目正しく」

礼儀である!

ついでだが、私は帯も洗っています。

帯は正絹の本博多。普通の三寸くらいの角帯である。

帯を斜めに延ばして「ぎゅっぎゅっ」っといい感じに音が軋むものをチョイスする。

それを二年程使用して、週二回、袴と一緒にバシバシ洗っているが、

な~~~~~~~~~んとも無いのである。

帯の上下、ふちの部分はさすがに擦れて白くなってきているが、

今も「ぎゅっぎゅっ」と軋んでいます。

麻の胴着の上からこの帯を…私は力いっぱい締めます。そして袴の後紐と前紐も力いっぱい締めて…帯刀し、鞘を掴んで左に「ぎりぎりぎり」っとあそびをつけ…

納刀するたびに、帯が「みしみしみしみしみし」っと鳴く。


あ~おっとこまえ!(じこまんぞく)

納刀から残心へ 野々市武道館

余談…

袴だけでなく、デニムもきちんと洗いましょう!!

今の洗濯機は水の中で柔らかく洗うドライ機能もありますし、手洗いでも良いのできちんと洗いましょう!

汗と皮脂汚れ、雑菌が一番厄介ですよ~

たぶん是が常識だと信じてる byおっとこまえ

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