金沢居合演武奉納 尾山神社神門前 本番!
イチョウが黄金色に輝く晩秋の尾山神社
毎年この時期には神門の落成日に因み居合演武奉納が行われます。所以は前記事で記述したが、今年は大安ということもあり一般の参詣客だけでなく結婚式や七五三などで、多くの人がお参りされました。
10時をまわる頃には神門の前で縄を張ったり、垂れ幕をつけたり、設営に取り掛かる。
むろん自分たちの手で行うのだが、あいにく風が強く、今回からグレードアップされた垂れ幕の設置に少々手古摺った。
10時40分頃から神門前で御祓いをしていただく。
11時20分の演武時間まで少々時間があるので、各自思い思いに時間を潰すのだが…神門横の木の陰で人を切り終えた…いのしし…黙々と稽古に励む者もいた。
重要文化財の看板がなければ、かなり誤解を招きそうだが、本番前の精神統一なのだ!
さて余談だが、この重要文化財の看板の下に「HITACHI」と書いてある。
日立製作所が社会貢献の一環として全国の文化財を保護しようと1967(昭和42)年に始め、今も続いている活動だそうだ。
そう…わたしと同じ年齢なのだ
来年は「年おっとこまえ」なのだ!!
四回目の!!!
余談終わり…
さて…
最初は形仕合が行われるのだが、形仕合には居合形、太刀打之位、詰合之位の三種類ある。今回は太刀打之位を演武した。
- □太刀打之位 十本
- 出会
- 附込
- 請流
- 請込
- 月影
- 水月刀
- 絶妙剣
- 独妙剣
- 心明剣
- 打込
わざの一つ一つに上記のような名前がついている。
互いに構え…木刀を打ちあい…木刀を合わせて、後退する。までが一つの「わざ」です。それを十本行い、一つの形とします。
さて昨年同様、おっとこ前はいつもの相棒と神門下で太刀打之位を披露したのだが、あまりにきっつい形相で演武していますので、フリーズ防止のため甘いマスクは見せられません!
今回、相棒は仕太刀(負け役)でおっとこ前が打太刀(勝ち役)。写真は三本目の「請流」仕留めの一刀!
二年も続けて、神門の真下で演武が出来るのは、真に光栄なことです。
感謝感謝!!
でもっ!!!
もっともっと拝殿側なら…ギャラリーが沢山…あ~~沢山いるのに…
兄弟子1号:「場所…変わります?」
おっとこまえ:「いっ…いや…いいです。」
さて、形仕合が終わると続いて刀を用いた居合を演武します。
刀を抜いて、納めるまでが一つの「わざ」。
日頃稽古しているその「わざ」のうち五本演武します。
真ん中は、いつもの形仕合の相棒。先程木陰で人を切って…黙々と稽古をしていた弟弟子1号。
左は最年少!妹弟子4号。
わたしは一太刀浴びせた後、血をはらいますよ…という瞬間
そしてオオトリは師匠でしょう
尾山神社での居合演武奉納が終わると、「撤饌」と書かれた"ふりかけ"と「撤下」と書かれた手拭を頂戴する。
どちらも神前のお下がりのようなものだと解釈しているが、この手拭が毎回、色が違うのだ。
今回は濃い青だったが、全部で何色あるのだろうか…加賀國前田家の御紋である「剣梅鉢」がデザインされたシンプルな手拭だ。
黄色と紫色があればレインボーだな…集めてみようか!!おっとこまえの決意!!笑
おまけ!
翌日、北國新聞に記事が掲載されました!!
祝!三回目!!
◎尾山神社 神門で居合を奉納 金沢市の尾山神社 無双直伝英信流の門下生 土佐伝統の居合流派「無双直伝英信流」の居合奉納(北國新聞社後援)は23日、金沢市の尾山神社の神門で行われ、門下生が日ごろの研さんの成果を披露した。居合奉納は、戦後に同流派を金沢に伝えた野村條吉氏の父寛(かん)氏が神門の建設総監督だったことから、落成した11月に行っている。條吉氏の孫弟子の北島国紘さんと門下生の迫力ある刀さばきに、参拝客らは見入った。掲載日:2014年11月24日(月)発行区分:朝刊紙名:北國新聞ページ:3頁文字数:190