国立能楽堂・七月定例公演 【磁石・龍田】
和泉流狂言師の炭哲男先生より1週間ほど前に
「今度東京に呼ばれて…」
「萬先生と万蔵と磁石をする…」
「25日…」
って早く言ってよ~
チケット取れるかな~??
「あ~取れる。満席になったことが無いから…」
ほんとかな~?
GB席しか残ってない…しかもギリギリ…
因みにGB席とは”グランドボックス”席のことで脇正面の奥、御簾の下げられた特別室のような場所。
たまたま偶然にも仕事を休日にしていたので、宿泊先もゲットし堂々と拝観した。
和泉流狂言 【磁石】
シテ(すっぱ)野村萬、アド(見附の者)野村万蔵、小アド(宿屋)炭哲男
人間国宝の野村萬先生は八十歳を超えて尚、驚きの動きを見せてくださった。
横たわった見附の者を二度飛び越えるシーンはさらに驚きだった。
野村万蔵氏の「呑もう~!」と本当に刀を飲み込みそうな勢いと表現が素晴らしい!
あとで炭先生に伺った話だが、少し登場の遅れた萬先生に合わせて、台詞を少しずつ遅らせていたという万蔵氏。さすがです!
余談…
野村萬先生の孫弟子が炭哲男先生である。
そういえば…居合の野村條吉先生の孫弟子が北島國紘先生である。
金沢にいて両野村家と御縁をいただけたことに深く感謝します!