「珠姫まつり」居合演武奉納
金沢市小立野にある「金龍山 天徳院」(曹洞宗)で8月9日~11日の3日間
「珠姫まつり」が催されました。
初日8月9日の「珠姫さま供養法会」の終了後、「居合演武奉納」が行われ師北島國紘をはじめ四人の弟子で参加!(オレ含む!)
当日は台風11号の接近に伴い、雨風の強い中多くの参拝客に目を留めていただきました。
ありがとうございます♪
さて、この「天徳院」で居合演武奉納をするに至っては、さまざまなご縁があり、その語らずにはいられない記録を簡単にまとめておきたいと思う。
「天徳院」は加賀国主 前田家三代「前田利常」室「珠姫」の菩提寺であり、「珠姫」は徳川家二代 「秀忠」と継室「崇源婦人(江)」の次女で、姉に「豊臣秀頼」室 「千姫」や、弟に徳川家三代「家光」などがいる。 詳細はググってくださいませ
「珠姫まつり」は加賀百万石の危機を救い平和と繁栄のため尽くされた珠姫様の遺徳を偲んで開かれるものです。
珠姫様のなくなられた日(元和8年7月3日)が、今の暦で8月9日にあたることから、毎年8月9日を中心に法要・講演・奉納などが催されます。
「居合演武」のほか、からくり人形「天徳院物語」や「落語」なども行われます。
さて、金沢居合と珠姫さまとの最初の接点はバブルの入り口とも言われる1985年頃に遡ります。
◎珠姫にささげる居合 来月に無双直伝英信流の北島さん 金沢市・木の花幼稚園の「位牌」前で 旧園舎で稽古が縁
北島さんは、一九八五年ごろから六年程度、同園講堂で居合の稽古に励み、師匠の谷口忠氏から「珠姫さまにまつわる物がある」という北側に一礼するよう教えられた。 思い出の場所である同園を昨年末、久しぶりに訪れた北島さんの証言をもとに、鮎川正園長らが園内を探したところ、仏壇の中に位牌があることが確認された。先々代の園長は「珠姫の位牌を一九〇五(明治三十八)年の開園時に珠姫の菩提寺である天徳院側から贈られたと聞いた」と話しているという。 位牌は高さ二十五センチで、珠姫の戒名「天德院殿乾運淳貞大禅定尼」と記されている。箱の扉には徳川、前田両家の家紋があり、裏には天徳院の二十六代住職押野太壽の名が記されている。 鮎川園長は「押野老師が、同園の設立にかかわった県仏教婦人会の講師を務めていた縁で贈ったのではないか」と話している。珠姫の位牌がある天徳院は「位牌を分けたり、贈ったりしたということは聞いた事がない」としている。
北國新聞朝刊掲載日:2009年02月08日(日)発行:31頁文字数:674 より抜粋引用
※「北島さん」は現、無双直伝英信流金沢居合伝者である師北島國紘です。
※「二十六代住職押野太壽」は「南嶺太寿」のことであり、明治25年(1892)1月に永平寺六十四世貫首 森田悟由(大休悟由)より天徳院を譲られる。大正8年(1919)9月20日示寂
※「木の花幼稚園」は1905(明治38)年に長家屋敷(現在の幼稚園向い駐車場)にて私立木の花幼稚園として創立。初代園長は前田家家老長家に嫁いだ長寛子氏。「木の花」は前田家の梅鉢紋に由来する。